書店の新書コーナーにあった松本直美著「名曲のたくらみ」(朝日新書)が面白そうだったので、購入しました。

表紙
(カバーに掲載された本書のあらまし)

(おおまかな目次 取り上げられた曲目)
第1章 ヴィヴァルディ ヴァイオリン協奏曲集《四季》
第2章 ショパン 練習曲Op.10ー12「革命」、夜想曲op.15-3
第3章 J. S. バッハ 「トッカータとフーガニ短調 BWV565」
第4章 ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ第9番「クロイツェル」
第5章 モーツァルト 《ドン・ジョヴァンニ》
第6章 ストラヴィンスキー 《春の祭典》
第7章 ヒルデガルト・フォン・ビンゲン 「おお、あなたの教会」
第8章 テクラ・バダジェフスカ 「乙女の祈り」
第9章 ドビュッシー 交響詩《海》
第10章 フレディ・マーキュリー「ボヘミアンラプソディ」
(感想など)
著者は、ロンドン大学ゴールドスミス校音楽学部准教授として音楽史などを講義している方で、本書は、『歴史的背景や受容の変遷に関する最新の音楽学の知見を基に』、古今の楽曲10曲にまつわる「物語集」を記したもの。興味深く面白く読みました。
ロックバンド「クイーン」のリードボーカル、フレディ・マーキュリー作「ボヘミアンラプソディ」が取り上げられたのは新鮮でした。『卓越した作曲技能を具現した楽曲』として、複雑な楽曲構成やオペラ的なものについて記されています。
ドビュッシーの「海」について、ガムラン音楽の影響を受けてはいるが、「盗用」ではないと結論づけています。その結論は納得なのですが、この曲について「盗用」ということを持ち出すこと自体がそもそもどうかという気がしました。
(著者略歴)

(参考 帯裏にあるキャッチコピー)

(参考)本書を読みながら、また、読後に聴いた曲目)

ショパン:夜想曲op.15-3。アルトゥール・ルービンシュタイン(p)。途中からかなり不穏な感じで、不思議に思っていた曲です。本書でその理由を知ることができました。

ストラヴィンスキー:春の祭典。ピエール・ブーレーズ指揮フランス国立放送管弦楽団(1963年録音、コンサートホール原盤、SACD)。初演における暴動は、主にバレエの振付にあったことを本書を読んで確認しました。

ドビュッシー:交響詩《海》。シャルル・ミュンシュ指揮フランス国立放送管弦楽団(1966年録音、コンサートホール原盤、SACD)。大好きな曲、演奏です。
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