NHK大河ドラマ「利家とまつ~加賀百万石物語~」をDVDで一気に観て、岩沢愿彦著「前田利家」を読みました。感想などを記します。

DVDのパッケージ
(概要)
平成14年(2002年)、唐沢寿明、松嶋菜々子の主演により放送した、大河ドラマ41作目。激動の戦国時代を生き抜き、織田信長、豊臣秀吉、二人の天下人から男の中の男と賞され、加賀百万石の礎を築いた藩祖・前田利家。その利家を支え続けた妻・まつ。夫婦の愛の物語と戦国武将のサクセスストーリー。疾風怒涛の時代を生きた人々を壮大なスケールで描きます。(NHKオンデマンドの解説から)
(出演など)
唐沢寿明(前田利家)、松嶋菜々子(まつ)、菅原文太、加賀まりこ、三浦友和、名取裕子、竹野内豊、中条清、松原智恵子、的場浩司、山口祐一郎(佐々成政)、天海祐希、反町隆史(織田信長)、松平健、草笛光子、香川照之(豊臣秀吉)酒井法子、瀬戸朝香、八千草薫、高島政宏(徳川家康)、里見浩太郎、林隆三、古谷一行、他
原作・脚本:竹山洋
音楽:渡辺俊幸
2002年 放送
(感 想)
前田利家とまつ夫妻の生涯を中心として、加賀藩の成立過程が俯瞰できるドラマでした。まつは勿論、おね(秀吉正室)や、はる(佐々成政正室)が多く登場し、この三人の交流も描かれ、女性が活躍する戦国ドラマでもあります。
俳優陣の演技や演出が良く、ことに、反町隆史が演じた織田信長は、冷酷さばかりでなく、人間味も湛えていて印象に残りました。また、高嶋政宏は、徳川家康をどこか不気味なところのがある人物として演じ、うまく作り上げていたように思います。
いいドラマではあるけれど、原作が小説のせいか虚構が気になりました。最たるものは、利家没後に、徳川家康がまつに対して人質として江戸へ行くことを説得するというか、頼んでいる場面は、ひどい違和感を覚えました。
(ドラマの場面から)
最終回の映像からです。回想の場面が多く、それぞれの若いころの映像も登場していました。




戦場の秀吉(香川照之)と利家。


まつ(松嶋菜々子)は、年をとっても若く見えました。登場する女性は、おしなべて、そんな感じで、映像では、年齢を重ねても老けた感じはほとんどありませんでした。


利長と対面している前田猿千代(利家の四男で庶子、のちの前田利常)。前田利常は、加賀前田家第3代、加賀藩第2代目藩主。

豊臣秀頼と瀬戸朝香演ずる淀殿(茶々)。
【岩沢愿彦著「前田利家」(吉川弘文館)】

表紙
(本書の紹介)

(感想など)
大河ドラマ「利家とまつ」は、面白かったのですが、小説がベースとなっていて、虚構らしさが目につき、実際はどうかと思い、この本を購入。専門的でもありますが、文章も良く、楽しく読了。
一次史料を元にした記述だけに、より実態に近い利家やまつが描かれています。利家は、豊臣秀頼の傅役(もりやく)を務め、利家没後、利長(利家の長男)がその傅役を継ぎます。利長は、徳川家康からの重圧に耐え、お家存続を図ったまでを記述。
利家、利長、利常という加賀藩3代に焦点を充てたテレビドラマや小説があれば、面白いだろうという感想も持ちました。

本書には図版もたくさん使われています。

(岩沢愿彦氏略歴)

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