
表紙
(本書の紹介)
著者は長年映画界を見つめてきたベテラン記者。ご本人から「創業100年を超える映画館がまだ全国に残っているんです」と聞いたとき、ぜひ紹介したいと思いました。
「堅苦しい論文ではなく、私的な旅の感想として綴りたい」ーそんな気持ちを基にした本書は、さながら一片のロードムービーのよう。映画好き、昭和好き、そして旅好きな方に、手に取っていただきたい一冊です。(草思社 五十嵐麻子)
(目次 登場する10の映画館)
第1章 時は春、いざいにしえのシネマの旅へ
上田映劇 (長野県上田市)
高崎電気館 (群馬県高崎市)
高田世界館 (新潟県上越市)
第2章 初夏、カタカタカタとフィルムは回る
ロイヤル劇場 (岐阜県岐阜市)
本宮映画劇場 (福島県本宮市)
第3章 猛暑の夏、真っ暗闇の涼やかな空間で
豊岡劇場 (兵庫県豊岡市)
大黒座 (北海道浦河郡浦河町)
長野相生座・ロキシー (長野県長野市)
第4章 収穫の秋、映画をことほぐお祭りに
森文旭館 (愛媛県喜多郡内子町)
萬代館 (岩手県二戸群一戸町)
(感想など)
著者は、元映画担当の新聞記者で、克明な取材がしてあります。映画館の歴史、現在の運営体制や上映の状況、イベントや従業員のこと、さらに宿泊した宿や土地の名物まで出てきて、非常に興味を惹かれる本です。
たまに僕も利用する「上田映劇」が、NPO法人の体制で運営されていること、さらに『うえだ子どもシネマクラブ』という取り組みについても詳細に記述がしてあって、胸に落ちました。
訪問時に上映されていた映画などについて、巻末に映画タイトル索引としてまとめられていて、著者の映画愛を感じました。映画をお好きな方、古い建物に興味のある方、旅に出かけたい方など、それぞれが楽しめる好著だと思います。
(著者について)
藤井克郎
1960(昭和35)年、福井県生まれ。東京外国語大学卒業後、フジ新聞社入社。夕刊フジ報道部、産経新聞社会部を経て、同文化部で映画を担当。2019(平成31)年に退職し、フリーランスの映画記者として「週刊朝日」「新刊新潮」「キネマ旬報」「東京新聞」「しんぶん赤旗」などに執筆。共著に「戦後史開封」(扶桑社)、「新ライバル物語」(柏書房)など。
【登場する映画館の写真など】
(azumino撮影の上田映劇)

昼休みに撮影してきました。下の方に掲載した扉のイラストとほぼ同じ構図です。

映画館本体

入口

併設して喫茶店があります。

映劇が立地している通り。右側が映劇です。
(本書冒頭のカラーページ)

長野相生座・ロキシー。この映画館もたまに利用しています。

高田世界館。上越市は長野市から近く、たまに訪れます。この映画館の横にある喫茶店で珈琲を飲んだり、映画館の入口まで行ったことがあります。
各章の扉 イラストは、ヤマザキゴービンさんによるもの。よく書けてます。

上田映劇

ロイヤル劇場

長野相生座・ロキシー

萬代館
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