今年のお正月休みは、初詣や買物に出かけたり、映画を見たりで、まずまずゆっくりできました。昨年までは、単身赴任に加え、新年早々の仕事もあり、自宅との往復に時間をとられたり、休日出勤していました。今年は、CDやLPも多く聴けましたが、スイングやハードバップ系が多かったので、ちょっとだけ新しめのところで取り出したのは、スティーヴ・グロスマンの日本制作アルバム(レコード)です。
STEVE GROSSMAN (スティーヴ・グロスマン)
KATONAH (DIW 1986年録音)

昨年の10月に来日して、一週間東京のライブハウス「サムデイ(SOMEDAY)」に出演したスティーヴ・グロスマンですが、演奏は概ね好評だったようです。熱心なファンやミュージシャンがたくさん聴きにいったようで、その模様や彼の奏法などについては、JAZZLIFE誌1月号に、サックス奏者の佐藤達哉さんや太田剣さんが書いています。同誌は、いつも買うわけではありませんが、今号はすぐにレジに運びました。
メンバーは、スティーヴ・グロスマン(ts)、本田竹曠(p)、河原秀夫(b)、米木康志(b)、吉田正広(ds)。リズム陣は当時の日本のトップクラスを起用しています。これは、1986年1月~2月にかけての来日をとらえた録音ですが、87年、88年と来日していて、アルバムも制作されています。昨年は、26年ぶりの来日で、話題も集め、各種CDが再発されました。このKATONAHも、再発されて入手しやすくなっていると思います。
曲は、グロスマンのオリジナルが、「Katonah」と「Taurus People」、ジョン・ルイス作「Afternoon in Paris」、スタンダード「I Hear A Rhapsody」、セロニアス・モンク作「Friday The 13th」、タッド・ダメロン作「Soultrane」の6曲。バラード系が目立ちますが、それぞれ演奏時間を長めにとり、各人のソロ・スペースもたっぷりととってあります。
グロスマン(ts)は、ハードなブローが多いですが、ここでは穏やかなプレイもあります。コルトレーンの影響に加えて、この頃はロリンズからの影響も入り、独自色も出ています。圧倒的なのは、「Katonah」で、グロスマンが次第にテンションが高くなっていくプレイをしており、本田のピアノも激しく応えています。バラード系の「I Hear A Rhapsody」や「Soultrane」では、ダークな音色でメロディアスなソロを披露していて、グロスマンの多様性を楽しむことができます。
【JAZZLIFE 2015年1月号】

スティーヴ・グロスマンらテナー奏者3人の特集と、アマチュア奏者のためのモダンジャズ入門として「トミー・フラナガン」が取り上げられていたので、購入しました。