この4月、勤務していた会社を定年退職した旧知のIさんに中古レコード店でばったりあいました。退職を機にオーディオの趣味を再開し、自宅敷地内にオーディオ専用ルームを建築中で、モダン・ジャズのLPを1000枚目標に収集中とのこと。今日も30枚くらい購入していました。リタイアなどを機に、オーディオやLP収集を始めたり、復帰される中高年の方が増えていることを実感しました。Iさんが買っていたチェット・べーカーを聴いてみました。
CHET BAKER (チェット・ベイカー)
CHET (RIVERSIDE 1958年、1959年録音)
チェット・ベイカー(トランペット)の作品はたいへんな数にのぼります。僕は、彼の歌も含めて若いころのものを主として集めていましたが、晩年のものまで含めて根強い人気があるようです。本アルバムはリバーサイドレーベルへの録音ということもあって、よく知られているものです。
豪華メンバーを集めたセッションです。ベイカー(トランペット)、ペッパー・アダムス(バリトン・サックス)、ハービー・マン(フルート)、ケニー・バレル(ギター)、ビル・エヴァンス(ピアノ)、ポール・チェンバース(ベース)、コニー・ケイまたはフィリー・ジョー・ジョーンズ(ドラムス)というメンバー。サイドメンの人数が多いですが、チェットの叙情的なトランペットを損なわない組み合わせや演奏ぶりです。
曲目は、「Alone Together」、「How High The Moon」、「It Never Entered My Mind」、「September Song」、「You'd Be So Nice To Come Home To」、「Time on My Hands」、「You and The Night and The Music」など9曲。スタンダードばかりなので、レコードをかける前からどんなプレイをしているのかというところに興味が集中します。
チェットは、クールな音色でスムーズに旋律を奏でていきます。エヴァンスやアダムスのソロもありますが、チェットが声の代わりにトランペットを吹いたという趣です。すべてバラードタイプの演奏で、通常はアップテンポの「How High The Moon」もテンポが遅くその面では異色。「Alone Together」、「September Song」が心に沁みてきます。
ホームページにジュリー・ウイルソン(ヴォーカル)を掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう ジュリー・ウイルソン
